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  • 2021/11/30 13:11

    今、造りたいものが3つほどあります。

    しかし、周りを見渡すと既に物があふれ、街を歩いているとその飽和状態に辟易します。
    そしてその先行きは既に問題視されており、エコだエシカルだSDGsだと騒がれる。
    ただその視点からもの作りを始めるのであれば、まずは自己否定から入らなければならない。
    それはつまり、どんなにこの車がエコだと言ったところで、
    一番のエコは車を降り、公共の交通機関に乗り換えることなのだと気づけば、
    たとえ作りたい物があろうとも既に飽和状態の市場へさらに供給するようなことは出来るはずもない。

    それでも、その飽和状態の中でさえ、なかなか欲しいと思える物が無い。
    自分が造りたい物とは自分自身が欲しい物なのであって、
    もし今考えている物がアイディアとしての価値を見出してもらえるのであれば
    他者に造ってもらって自分が買う、というので全然かまわない。
    あるいは、オーダーして自分だけの分を造る、という方法もあるかと思う。

    そして生産するにしてもどういう生産体制を組むか。
    例えばの話、量産品と手作り品が並んでいて、
    片方は工場生産で〇円ですが、もう片方は手作りで丁寧に造ったのでその5倍しますと言われても、
    製品の出来に手作りの良さが見出せなければ一般的に納得されません。
    大量生産大量消費を否定するのであれば、少量生産の良さをどこに見出すのか。


    自分の我儘を押し通すだけであれば、自分の分だけ造るのが正解なのでしょう。
    その我儘、あるいはエゴをどう市場とすり合わせができるのか、製品として落とし込めるのか、
    それが見出せなければ商品化は出来ない、と考えています。